パリからコンシェルジュとして皆様の滞在をサポート。たけうちエリカから皆様へ
みなさんのパリの印象はいかがですか?
花の都、芸術の街、美術館、歴史的建造物、エッフェル塔、凱旋門、セーヌ川、フランス映画の舞台、ファッションの流行の発信地、パリコレ、ハイブランドのブティック、ロマンティックな街、フランス料理、バゲット、カフェ、クロワッサン、マカロン等々、メディアやSNSから見て取れる華やか情報とは裏腹に実際暮らしてみると、日本と比べるとここは先進国なの?と疑う程に何もかもが不便だったり、行政のちょっとした手続きさえも、なかなか思うようには進まない事ばかり。
荷物や郵便物がまともに届かない!エレベーターはすぐに故障する!メトロやバスは平気で遅れるしすぐに止まる!ストライキやデモの多いフランス生活。私立の学校の教師達さえ、ストでは学校に来ないのも当たり前!それにも慣れっこのフランス生まれの娘達は、フランスあるあると笑い飛ばしております。
私はフランス・パリでの暮らしの酸いも甘いも噛み分けつつも、パリに魅了された1人です。何年住んでいても、パリの街は毎回違った表情を魅せてくれます。美しいパリの景色についはっとして立ち止まり、ため息をついてしまうほどです。
そんなパリの街を日々、自分の足で歩いて、歩いて、歩き回って紙の地図(アナログ人間)の全てにハイライトする勢いで駆け回っています。
いきなり話は30年近く前に遡りますが、私はフランス・パリに強い思い入れや憧れがあってやってきた訳ではなく、、、たまたまロンドンからパリに来る機会があり、流されるままに、大した期待もなく、ユーロスターに乗って1人でパリの地に足を踏み入れました。実際に来る前までは、正直パリにはあまり興味がなく、一番最初の印象はと言うと、何となく、街の様子はモノクロームのイメージでした。もしかすると、当時の自分の心境とも重なっていたのかもしれません。
私はシャンゼリゼ通りのベンチで、親切なパリジャンに救われます。夫ではありません、笑。
1日目の観光を終えたものの、その日に泊まるホテルの場所が全く分かりませんでした。今のようにインターネットも携帯電話もまだ一般には出回っていない時期です。
フランス語も話せないので誰かに聞く事もできずに、途方に暮れて意気消沈している私に英語で話しかけて来てくれ、今思うと、郊外のホテルまでわざわざ電車で送り届けてくれ、見返りを求める事もなく去っていかれた紳士。
それ以来、フランスとフランス人に対する印象がポジティブに変わりました。
しかし、きっとその時から、パリとは何かのご縁があったのでしょうね!
数年後に母と2人旅をしフランスやパリをもっと知りたくなりフランス語を学び始めました。馴染みの旅先のイギリスでもフランス人の友人がたくさんでき、パリに何度も足を運ぶようになり、いつの間にか、この街に住みついてしまいました。
私はあの日のムッシューのように、パリでお困りの方の手助けをしたり、これからパリにいらっしゃる皆さまが、私の愛するパリを十分に満喫していただけますように全力でお手伝いしたいと思っております。
パリ・コンシェルジュ代表 たけうちエリカ
1996年ロンドンの旅行会社に勤務していた時、上司から「パリ2泊3日の旅」を贈られました。
パリ好きの同僚たちが、勧めてくれた初心者のパリコース!
凱旋門、エッフェル塔、チュイルリー公園、ルーブル美術などを提案してくれましたが、当時、フランス語はもちろんさっぱりでしたし、正直パリにはあまり興味がありませんでした。
ユーロスターでの一人旅、北駅に到着しても、今のようにSNSも携帯電話すら普及していない時代、インターネットが先駆者には出回り始めた頃です。
券売機で切符を買うのにも一苦労です。
ロンドンからの気軽な荷物だったので、現地の人だと思われたのでしょう。
日本人のスーツケースを持つ若い男性2人から、切符の買い方を聞かれるも、
すみません!私も教えて欲しいくらいなのです(汗)。のとほほ状態でした。
上司が取ってくれたホテルも、住所が読めない。どうやって行けば良いのやらわからない